淀川キリスト教病院では、お母さんと赤ちゃんの間の「絆づくり」を意味する「ボンディング」に早くから着目し、妊娠中〜出産後までの一貫した絆づくりに力を入れています。
大阪胎教センターやイメージバースなどの取り組みについて院長の松井義明先生にお話を伺いました。
- 診療のモットーとして3つの柱があるとお聞きしていますが、3つの柱とは具体的にどういったことでしょうか。
- 「安心してお産ができること」、「安全なお産ができること」、そして、「母と子、父と子の繋がりをしっかり形成すること」がこの淀川キリスト教病院レディースホスピタルの3つの柱であり、この3本柱を達成させるため特に「イメージバース」、「胎教教室」、「立ち合い分娩」に力を入れています。
- イメージバースとはどういったお産方法でしょうか。
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イメージバースとは、まさに子供が生まれることを「イメージ」することです。
いざ本番のお産を迎えたときに不安になり慌ててしまう方も多いのですが、イメージバースで自分の出産をしっかり想像しておくことで、リラックスし落ち着いて全力でお産に臨めます。
赤ちゃんのいるおへそのあたりを意識しながら呼吸をすることで体も心も落ち着きます。そうしてリラックスさせることがイメージバースの目的です。
- こちらには「大阪胎教センター(OPEC)」という全国でも珍しい施設がありますが、どのような活動をされているのですか。
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妊娠20週のお腹が動くがどうかの時期から絆づくりにつながる様々な活動を胎教センターで始めます。
お母さんが自分のお腹を見つめるということは、水面に映った自分の顔を見つめることと同じです。
お母さんが怒ってお腹を見ていたら、お腹の赤ちゃんも機嫌が悪くなります。
お母さんが落ち着いてリラックスしていれば、赤ちゃんも自然とリラックスして落ち着きます。お母さんと赤ちゃんは一心同体なんですね。
胎教センターでは、お母さんがこれから自分が作っていく理想の家庭像を具体的にイメージしていきます。
1m四方の砂場の中で理想の家庭を作っていく箱庭教室や、赤ちゃんの顔を想像して作る粘土教室などで具体的に赤ちゃんとの未来を想像します。
お母さんと一心同体の赤ちゃんはしっかりお母さんの想いを感じています。
できるだけ多くのお母さんに胎教センターに来てもらっています。
当院で出産されないお母さん方もいらっしゃるので、大変嬉しく思っています。
- 絆づくりには欠かせない「プリガフォン」と出産プレゼント「オギャーCD」はどのような想いで取り入れているのでしょうか。
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- プリガフォン
声というのは、体の中を縦断して子宮に到達しますが、子宮に届く前に横隔膜や心臓が音の伝達を邪魔してしまいます。
直接赤ちゃんに声が届くようにプリガフォンを使っています。その方がよく聞こえるのです。
オギャ―CDで産声を残しておくことは後々に家族の絆を再確認するのに役立つと思っています。
これまで日本の習慣ではへその緒を残していましたが、産声を残すという今の時代にマッチした母親と子供の素晴らしい宝物になっていきます。
受け取られた方みなさん喜ばれていますよ。
- 最後にお母さん、お父さんへのメッセージをお願いいたします。
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全人医療のキリスト教の精神で、体と心の調和のとれた子供が育つことが当院のめざすお産です。
そのためにも妊娠中からお母さんとお父さん自身がしっかり体と心の調和をとり、自分たちの家族像を意識しながら、赤ちゃんの誕生を準備万端で楽しみに待ってもらいたいと思います。
赤ちゃんの耳はすでにお腹の中で発達しており、好奇心に充ち溢れています。
話しかける、音楽を聴くなどしてコミュニケーションをいっぱいとり、生まれてくる赤ちゃんを安心させてあげてください。
当院ではそんなご家族を精一杯応援し、支えていきたいと思っています。
− インタビューを終えて −
お母さんとお父さんが赤ちゃんの誕生を楽しみにして妊娠生活を送ることができれば、赤ちゃんも安心して生まれてくることができる、という院長先生。
赤ちゃんが生まれる前から家族として過ごすことで、絆の強い家庭を築くことができるということを教えて頂きました。
「お母さんが自分のお腹を見つめるということは、水面に映った自分の顔を見つめることと同じ」という松井先生の言葉がとても印象深く心に残っています。
取材/文章 谷 結実(Eu-D)
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