



小倉(福岡)からスペースワールドを通りすぎ、電車に揺られること15分。
折尾駅から車で約5分ほどいくと丘の上に建つモダンな建築のエンゼル病院が見えてきます。
病院では、沢山のスタッフさんが頼もしいドクターと共に働いています。
今回、こちらで行われているパパへの沐浴指導を取材させて頂きました。
沐浴指導が行われる病院の2階には少し緊張した面持ちのパパがそわそわと開始を待っています。
先にエンゼル病院で生まれた赤ちゃんとそのご両親に協力頂き、助産師さんがお手本を見せます。
その日、沐浴指導に参加されていたお父さんは4名。
そんな中、一番強く印象に残ったのは赤ちゃんの視線です。
服を脱がせるとき、お湯に入れるとき、新しいおむつをつけるとき。
赤ちゃんはパパを一生懸命見つめていました。
微笑みかけるパパを目をそらさずに見つめている小さな赤ちゃんは、とても不思議な存在に感じられました。
赤ちゃんが実際に目が見えるようになるには数ヶ月かかるといいますが、あの表情を見ると「目で見る」というよりは、全ての感覚で何かを必至で感じているようでした。
沐浴中の赤ちゃんは本当に気持ちが良さそうでした。
真剣な眼差しのお父さん、ちょっと心配そうに見つめるお母さん、そしてそれを見守るスタッフの皆さんという幾層にも重なった温かい想いが満ちていて、取材をしていても本当に幸せな気持ちになりました。
こういった空間にいると「赤ちゃん」という存在が、如何に人々に幸せをもたらすか実感することが出来ます。
少子化社会では、こういった幸せな瞬間に立ち会うことは難しくなっています。
その分、今回御協力頂いたエンゼル病院のように色々な機会を作り、少しでも多く赤ちゃんとのコミュニケーションをとるお手伝いをして下さる産婦人科医院、助産院も増えています。
妊婦さんたちには、是非このようなチャンスを活用して、旦那様のパパ・パワーを目覚めさせて欲しいと感じました。
ちょっと意識を変えるだけで、沐浴という日々の習慣もとても大切な絆づくりになります。
みんなで楽しみながら、幸せな時間を積み重ねることで絆を強めるという、1つの貴重な体験でした。
取材/文章 西 美紗絵(Eu-D)